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2021年4月から開始されたLIFEですが、始まったばかりの制度のため、多くの情報が発信され注意しなければならない点を見逃しがちです。
この記事ではLIFEを利用する際の注意点などをまとめて解説していきます。
ブラウザの設定は定期的にチェックしよう
LIFEを利用する際に一番最初に行うインターネットオプションの設定ですが、定期的に必ずチェックしてください。
複数人でそのパソコンを使っている場合や、Windowsアップデートによって勝手に設定が変わってしまうということが起こります。私はLIFE以外のシステムで勝手にアップデートされ失敗したことがあります。特にWindowsアップデートやEdgeのアップデートはアップデート範囲や量が多いので、すべての把握は不可能です。
この設定が変わってしまい、暗号化キーが消えてしまった場合、「初期化するか、バックアップからの復元」するしか方法がなくなります。
定期的に設定が変わっていないかチェックして、いつも設定同じであることを確認しておきましょう。
■Internet Explorerの場合
■Microsoft Edgeの場合
■Microsoft Edge(Chromiumu版)の場合
バックアップは必ず定期的にとる
暗号化キーのバックアップは必ず取って保管してください。
LIFEクライアントでエラーの原因は「暗号化キーが消えてしまっている」ことが多いです。
暗号化キーをバックアップから復元できればすぐに使えるようになりますが、暗号化キーのバックアップがない場合は初期化するしか方法がありません。
暗号化キーのバックアップが無く、請求時期にエラーが出た場合は提出期限が間に合わず、加算の取得ができないことになりますので、必ずバックアップは取っておいてください。
少し分かりづらいかもしれませんが、初回ログイン時に暗号化キーを設定しますが、その文字を控えて置くのではありません。LIFEのネット画面上から出力できるExcelを保管しておく必要があります。
管理ユーザーと操作職員で別々のアカウントが必要
LIFEへデータを提出するには「管理ユーザー」と「操作職員ユーザー」の2つのユーザーが必要です。
それぞれ役割は下記の通りです。
管理者ユーザー | 操作職員ユーザー | |
---|---|---|
ログインID | 事業所番号10桁 | 事業所番号10桁-”指定した文字” |
利用者基本情報の入力 | ◯ | ✕ |
様式情報の入力 | ✕ | ◯ |
外部データ取込 (※介護ソフトから取り込む場合) |
利用者情報のみ | 様式情報のみ |
管理ユーザーだけではLIFEへのデータ提出を完了することはできず、操作職員ユーザーへ切り替えて入力などをする必要があります。
介護ソフトなどでLIFEへ提出するデータを作成している場合も、管理者ユーザーと操作職員ユーザーそれぞれで取込をする必要があります。
できるだけ1台での利用が理想
LIFEは複数端末で利用ができますが、できることなら1つの端末での利用がおすすめです。
上でも説明しましたが、暗号化キーのバックアップは管理者ユーザーのPCでのみ出力できます。その暗号化キーを操作職員ユーザーのパソコンへ随時取込を実施する必要があります。
具体的には利用者が増えたり減ったりした場合など、何かしら情報が変わった毎に取込が必要になります。
また、PCの設定を台数分設定し管理し、エラーが全く出ない状態までするのはパソコンが苦手な人にとっては難しい作業です。1台設定できて、バックアップの出力もできたのであれば1台での運用をおすすめします。
Q&Aを見よう
LIFEは2021年4月から本格的に始まり、厚生労働省や各県の介護保険課なども正確な情報が集まっていません。
推測で行動すると加算の取り消し、過誤請求をすることにもなりかねませんので、必ず根拠となる情報を確認した上でLIFEに関する入力やデータ提出を行いましょう。
現時点で一番信頼ができる公式のQ&Aと全国老人福祉施設協議会のQ&Aを紹介します。
一番最初に確認をすべきQ&Aです。
全老施協が厚生労働省に確認を行った上で作成しているQ&Aです。現状では一番量が多く、詳しく書かれています。
Q&AだけじゃなくLIFEに関する情報がまとめられているので、一度はチェックしておくことをおすすめします。
問い合わせは早めに複数問い合せ先へ
LIFE公式の問い合わせは返答までに2週間程度かかります。
そして内容に具体的な内容が書かれていない場合などは見当違いの内容が返信されてきます。2週間待って、期待した内容の返答がもらえないのでは、2週間という時間が無駄に終わりますので、問い合わせをする際には具体的な内容で問い合わせをするようにしましょう。
また、LIFEクライアントはLIFEに関すること全てを答えてくれるわけではありません。加算の取得に関しては各介護保険課になりますので、内容によっては両方への問い合わせが必要になります。
・LIFEクライアントに関すること・・・LIFE公式の問い合わせフォーム
・加算取得に関すること・・・各介護保険課
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さく
介護事業所の請求や事務業務などに携わっています。